しばらく運転していなかったエアコンが急に効かなくなった。
など、突然効かなくなるケースやガスが徐々に抜けていく
「スローリーク」現象により冷媒ガスがその日に効かなくなる量まで減少した場合など。
上記はガス漏れの一例なんですが、
これだけの可能性が考えられます。
ほかにも、機械配管の穿孔、
接管部の施工不良、取付時の施工不良...
考えられる故障はとても多いといえます。
これらの修理は、フレア加工のやり直しや、ガス補充することで改善するケースがほとんど
と、言いたいところですが実はそうではありません。
- 基盤の故障
- 電子弁の故障
- サーミスタ(温度を管理するための部品)の不良
- 電子的エラーによる機械制御のためエアコン自体が効かなくさせている
当店でも何度かおきたケースをここでご紹介すると、
- 夏の間は24時間稼働させていた
- 秋に差し掛かり一日止めておいた日があった
- 次の日に動かそうと思ったら冷風が出ない→ご依頼いただきました
ヒアリング時には、「ガス漏れ」をまず疑ったのですが、
ご訪問先で検査していたところ、
停止圧力は正常、運転圧力も正常 ( ゚Д゚)
つまりは、基盤やセンサーの故障である可能性が出てきました。
各センサーの抵抗値を当たっていくと、、、
OHサーミスタが異常数値。
OHサーミスタは、コンプレッサー温度を管理してます。
ここが故障→室外機コンピューターが圧縮を止めました。
ですので、お客様としては「急」に冷風が出なくなったと感じたわけです。
結局は、OHサーミスタの交換で症状は改善し、無事復旧できました。
費用は材料・技術料・出張費合計で15,000円いただきました。
因みに、電子弁(冷媒流を制御)の故障も併用されていた場合はプラスで15,000円~、このまま室内機サーミスタエラーが要因となるとさらに費用が追加されていきます。
購入後5年までなら、サイクル系(冷媒など)はメーカー保障対象とされています。
ここまで調べて、「買い替え」か「修理」を検討するのを当店ではご推奨しています。
最後に、このケース事例をまとめてみます。
- エアコンが効かなくなるのは「冷媒ガスもれ」だけではない
- 電気系トラブルは合併で故障していると高くなる
- 電気的故障も部品交換で手軽に修理可能なケースもある
このような事態が起きていると考えることができました。
エアコンが効かずにお困りの場合で、買い替えをご検討されている場合は、修理検査をしてからでも「遅くない」かもしれません。
その際、出張費が比較的安くて確かな技術力を持っているところを選んで依頼してみるのがよいと思います。
今回は、エアコンガス補充などのエアコン修理の際に、実はガス補充が正解ではなかったケースをご紹介しました。