2023年9月25日月曜日

エアコンガスは何年で補充するのか?料金はいくらかかる?

 エアコンガスの交換頻度はどれくらいですか?

とお問い合わせを受けることがあります。


回答を言いますと。

「頻度とかはありません。」

本来なら。(どこかに異常あり)

メンテナンスフリーで使用できて通常の性能です。


配管内は真空となっていて、空気の侵入やガスの逃げは基本的に発生しません。

ではどういうことか?


配管接続など、様々な要素で「ガス漏れ」を起こしていると考えられます。

厄介な漏れ症状の一つが「スローリーク」です。


例:指定冷媒量が650グラムのエアコンがあったとします。

一か月で6グラム、一年で72グラム漏れるとします。

650グラム全量が漏れるのは、約9年。


9年かけて全量ガス漏れしていく故障がスローリーク現象。

この故障の要因はほとんどが接続箇所の施工不良。



スローリークであっても、正常な状態とは言えません。

しかし、接合部の検査をして、正しく接続してガス充填をすれば大体の個体は症状が改善します。


因みに当店では、このガス補充修理を22,000円で承っています。

配管を新しくしたい場合は、1m当たり3,500円いただいています。

(使用可能なら既存配管でも問題なし)


表記の仕方もあるのだと思いますが、ガス補充4,000円~と表記されている場合などは、おそらく出張料の提示がされているかと思います。



というわけで、エアコンガス補充の頻度という認識は間違っていまよ!

本来は漏れないもの。

何かしらの修理が必要かと思われます。

という内容の記事を書きました。


宮崎エリアでエアコンガス補充などの修理のお問い合わせは当店でもお承りしています。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ/ご予約

エアコンガス補充 エアコン修理

 しばらく運転していなかったエアコンが急に効かなくなった。

など、突然効かなくなるケースやガスが徐々に抜けていく

「スローリーク」現象により冷媒ガスがその日に効かなくなる量まで減少した場合など。


上記はガス漏れの一例なんですが、

これだけの可能性が考えられます。


ほかにも、機械配管の穿孔、

接管部の施工不良、取付時の施工不良...


考えられる故障はとても多いといえます。

これらの修理は、フレア加工のやり直しや、ガス補充することで改善するケースがほとんど

と、言いたいところですが実はそうではありません。


  • 基盤の故障
  • 電子弁の故障
  • サーミスタ(温度を管理するための部品)の不良
  • 電子的エラーによる機械制御のためエアコン自体が効かなくさせている

当店でも何度かおきたケースをここでご紹介すると、

  1. 夏の間は24時間稼働させていた
  2. 秋に差し掛かり一日止めておいた日があった
  3. 次の日に動かそうと思ったら冷風が出ない→ご依頼いただきました

ヒアリング時には、「ガス漏れ」をまず疑ったのですが、
ご訪問先で検査していたところ、

停止圧力は正常、運転圧力も正常 ( ゚Д゚)

つまりは、基盤やセンサーの故障である可能性が出てきました。


各センサーの抵抗値を当たっていくと、、、
OHサーミスタが異常数値。

OHサーミスタは、コンプレッサー温度を管理してます。
ここが故障→室外機コンピューターが圧縮を止めました。

ですので、お客様としては「急」に冷風が出なくなったと感じたわけです。
結局は、OHサーミスタの交換で症状は改善し、無事復旧できました。
費用は材料・技術料・出張費合計で15,000円いただきました。

因みに、電子弁(冷媒流を制御)の故障も併用されていた場合はプラスで15,000円~、このまま室内機サーミスタエラーが要因となるとさらに費用が追加されていきます。
購入後5年までなら、サイクル系(冷媒など)はメーカー保障対象とされています。

ここまで調べて、「買い替え」か「修理」を検討するのを当店ではご推奨しています。


最後に、このケース事例をまとめてみます。

  1. エアコンが効かなくなるのは「冷媒ガスもれ」だけではない
  2. 電気系トラブルは合併で故障していると高くなる
  3. 電気的故障も部品交換で手軽に修理可能なケースもある
このような事態が起きていると考えることができました。
エアコンが効かずにお困りの場合で、買い替えをご検討されている場合は、修理検査をしてからでも「遅くない」かもしれません。

その際、出張費が比較的安くて確かな技術力を持っているところを選んで依頼してみるのがよいと思います。


今回は、エアコンガス補充などのエアコン修理の際に、実はガス補充が正解ではなかったケースをご紹介しました。






2023年9月22日金曜日

エアコンクリーニングのおすすめ時期

 エアコンクリーニングのおすすめの時期は、

  • 夏の始まりごろ
  • 夏の終わり
です。


理由としてはいくつかあります。
夏の始まりと答えたのは、環境にもよりますが「暖房」運転によって蓄積したカビ・ホコリをスッキリクリーニングして、夏を迎えるのがちょうど良いから。

夏の終わりも同じくで、フル稼働させたエアコンほど結露をしながら一生懸命に部屋を冷やしてくれました。

結露=水分=カビ です。

それともう一つ。エアコンクリーニングの一番の繁忙期はやはり夏。
久々に稼働させたら嫌な臭いが我慢できないとか様々な理由でご依頼は殺到します。

一日に10台近くを暗くなるまで洗浄したことが何度もあります。
そして、繁忙期は値段が高騰しやすいです。

理由は高価でも依頼する人が後を絶たないから。


夏以外の繁忙期は年末。
これは大掃除などが関係しているといわれています。

過去の経験から言っても、明らかに年末はご依頼が増えています。


エアコンクリーニングのおすすめ時期は、オフシーズンに入ったところでタイミング良く済ませるのが良いでしょう。

・夏の始まり
・夏の終わり

が最もおすすめですが、
繁忙期を避ければ、クリーニングしたいときに依頼したりDIYでチャレンジしてみるのもよい選択かもしれません。

2023年9月20日水曜日

エアコンフィルター 交換 必要頻度

 エアコンフィルターとは、熱交換に送られる前に吸気される間に設けられたフィルターのこと。ここが目詰まりすると空気の流れが良くなくなり、冷房(暖房)効率が下がります。


今回は、エアコンフィルターの交換や洗浄の必要頻度について触れてみます。


まず、エアコンフィルターは交換はほとんどしません。

壊れていたら話は別ですが。


エアコンフィルターは掃除をしてあげることで、

本来の性能を取り戻せます。



エアコンフィルターを介して、部屋の中に熱交換後の空気を風としてファンで発生させている。

わけです。

ちなみに、ファンの回転向きでその空気の流れを発生させています。
その間に存在しているフィルターが目詰まりしているなら空気移動量は減るので性能が低下し、逆に通常の状態なら本来のエアコンの性能が期待できます。


では本題。
どれぐらいの頻度で掃除(交換は今回は割愛)の必要性があるのか?

「それは汚れたら」です。

月1回~月に2回くらい、エアコンフロントパネルを開けてフィルターを観察する習慣をつくってみてください。

そうすれば、比較的きれいな状態を保てるかと思います。
お掃除機能付きエアコンは、このフィルター清掃をさぼれるよ!という内容となります。
お掃除エアコンの場合は、月一くらいでダストボックスを掃除しましょう。
(結局掃除は必要w)

余談ですが、お掃除エアコンの修理依頼は、お掃除なしのエアコンに比べて倍以上多いです。
モーターや精密基盤、リード線がはるかに多く、それらすべてに物質としての寿命と、製品のアタリはずれが出てきます。

加えて、エアコンクリーニング時にも下手すると2倍近い費用が掛かります。
そして、分解時などによく壊れます。

と、何もいいところ無いじゃんというレベルですが、
実はそうなんですw



エアコンとは、家電メーカーにとってとても大きなシェア製品といえます。
企業努力するなら、製品単価を上げてユーザーからの売り上げを増やしたいんです。

つまりどうするのか?

精密機能を各社搭載して差別化を図り、機能戦争を行っているわけです。


その企業戦争に巻き込まれているかもしれません。
もしかしたら。


エアコンは機能がシンプルであるほど「故障しにくい」です。
エアコンは機能が少ないほど「長持ち」します。
エアコン洗浄はお掃除ロボ無しの方が「安い」です。



話を戻しますが、
エアコンフィルター掃除は、
フィルターの「裏側」からシャワーで流して、きれいになったら乾燥させて終わりです。

とても簡単。
頻度は月1~2回程度。
キッチンのある部屋、喫煙室はこまめに確認しましょう。








2023年9月13日水曜日

エアコン カビ対策 宮崎

 宮崎県の特徴として、南国特有の真夏日に強い日差しがあることが特徴といえます。


ですので、多くのご家庭や施設でエアコンがフル稼働している率は国内でも高い県ということができそうです。梅雨時期の湿気も国内でも多いほうでしょう。


そこで気になるのが、フル稼働しているエアコンに発生するカビへの対策

エアコンという器具は、温度差を発生させるため必ず結露の発生するものです。


その水分が時間が過ぎてカビとなるわけです。

ではそのカビ発生に対する策をいくつかご紹介します。

  1. 電源を切る前に「送風」運転を1時間程度する*切タイマーが便利
  2. 週に一度程度、フィルター清掃と併せて送風ファン裏まで拭き上げる。*コンセントを外すほうが安全
  3. 温度設定が低すぎると結露が発生しやすいので設定温度を2度程度上げてみる
上記の方法は、完全に結露を防止できるわけではありませんが、
使用後に送風をかけておくことは、車の世界でもよく知られている話です。


しかし、シロッコファン裏側などに発生したカビは
分解しての清掃以外に方法はありません。

市販スプレーはかえってアルミフィンを痛めてしまったり、ドレンホースを詰まらせる要因になることもあります。
使用の際は、その辺に注意して使ってみてください。